こんにちは、おちゃきんです。
最近はKindleでいろいろな本をスキマ時間に読むようになりました。気になった一文をハイライトし、メモ帳に落とし込んで、あとでNotionに読書ノートとしてまとめています(この読書法についても、また別の記事で紹介しますね)。
はじめに
そんななかで最近読んでいるのが、スコット・アラン著の『GREAT LIFE 一度しかない人生を最高の人生にする方法』です(読書ノートは別の記事で書く予定です)。
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この本では「人生を最大限に楽しむ方法」として、筆者が厳選した100の成功習慣が紹介されています。 たとえば、
- 残された時間でポジティブな体験を重ねる
- 未来から逆算して人生設計をする
- 朝のルーティンを活用する
- 自分のミスに責任を持つ
- 人間関係を“投資”と捉える
- 今日を人生最後の日のように生きる などなど。
その中でも特に印象的だったのが、「自分のミッション・ステートメントを作成する」という提案でした。
実は私自身、最近なんとなく「人生の行動指針となるような言語化された概念が欲しいな」と感じていたので、この一節を読んだとき、まさに雷に打たれたような気がしました。
ミッション・ステートメントとは?
ミッション・ステートメント(mission statement)とは、ひと言で言えば、「自分がどんな人生を送りたいのか」を、自分の言葉で明確に定義するものです。
自分の中にある情熱、信念、理想が、ただの思いではなく“行動の軸”として力を持ち始めます。
語源と背景
興味がある方のために、語源にも少し触れておきます。
✅ 「ミッション」の語源:
- ラテン語「mittere(送る・派遣する)」が語源。
- 「missio(任務・使命)」という形で中世ラテン語に。
- 現代では「使命」「任務」や、宗教的には「神から与えられた役割」という意味も含みます。
✅ 「ステートメント」の語源:
- 英語の「state(述べる)」+「-ment(名詞化)」
- 意味は「声明」や「宣言」。
つまり、mission statementを直訳すると「定義された使命」──つまり、**“自分がこの人生で果たすべき役割を明文化したもの”**になります。
歴史的な背景と意義
1970〜1980年代に、アメリカの経営学や組織論の分野でこの概念が急速に注目されるようになりました。
🔹ピーター・ドラッカーの視点
“The mission statement has to express the contribution the enterprise plans to make to society, to economy, to the customer.”
“Management: Tasks, Responsibilities, Practices” (1973)
「企業のミッションは、社会や顧客に対してどんな貢献をするのかを明確にしなければならない」
🔹スティーブン・R・コヴィーの視点
“A personal mission statement becomes the DNA for every other decision we make.”
“The 7 Habits of Highly Effective People” (1989)
「個人のミッション・ステートメントは、私たちのあらゆる決断のDNA(中核)となる」
彼らは、組織や個人が行動する上での“軸”を定めることの重要性を説きました。
これを個人に昇華すると、
「自分にとっての生きるうえでの大切なもの、自分が大事にしていきたい生き方や考え方」そして、「自分の存在意義」を明確化することで、
社会においての生きる意味を自身に与えていく、ことになります。そして、そのような存在になりたいといったモチベーションとなり、自分自身を理想の自身にしていく、成長させていく一つの指針となるのです。
なぜミッション・ステートメントが重要なのか?
これは私自身の実感も含みますが、次の7つの理由から作成する価値があると思います。
- 人生の「軸」になる
- 目的と情熱を思い出させてくれる
- 自己一致(自分らしさ)を保てる
- 行動に力が宿る
- 他者とのつながりを深める
- 困難なときでも前を向ける支えになる
- 日々の選択に迷いがなくなる
1. 人生の「軸」になる
どんなに忙しくても、選択肢に迷っても、ミッションステートメントがあることで自分にとっての正解を選びやすくなります。→「これは自分の使命にかなっているか?」という問いが、判断の基準になります。
2. 目的と情熱を思い出させてくれる
日々の仕事や生活の中で、つい目の前のタスクに追われてしまうことがあります。そんなときミッションステートメントは、「なぜそれをやるのか」という原点を思い出させてくれます。
3. 自己一致(自分らしさ)を保てる
他人の期待や社会の基準ではなく、自分が大切にしている価値を言葉にしておくことで、ブレない生き方が可能になります。
4. 行動に力が宿る
明確なミッションを持っている人は、周囲からも「信頼される」存在になります。→ 行動や発言に一貫性が生まれ、言葉や態度に説得力が宿るのです。
5. 他者とのつながりを深める
あなたのミッションを知った人は、共感し、応援してくれるようになります。→ 「あなたのやっていることに意味を感じる」と言われた瞬間、それはただの目標ではなく、人を動かすミッションになります。
6. 困難なときでも前を向ける 苦しいとき、壁にぶつかったときでも、「この使命のためなら耐えられる」と思える支えになります。→ 使命がある人は、逆境に強く、折れにくいのです。
7. 日々の選択に迷いがなくなる 「何をすべきか、何をやめるか」を考えるとき、ミッションがあるとスムーズです。→ 「この行動は、自分のミッションに貢献しているか?」という視点が、時間の使い方や優先順位を明確にします。
つまり、日々を「ただの繰り返し」ではなく、「使命感を持って生きる」ことができるようになるのです。
使命感に溢れて日々を過ごすと、一日のなかでも少しの時間も無駄にしたくなくなりませんか?
平凡な日常でも、どこか自分がヒーローになったような気分になる──それって、けっこう素敵なことじゃないですか?(こう思うのは私だけでしょうか笑)
ミッション・ステートメントの作り方
本書では、以下の7つの条件が紹介されていました。
- 「私は〜だ」「私は〜する」の形式で書く
- 現在形を用いる
- 肯定形で表現する(得たい未来を描く)
- 具体的に書く
- 強い感情表現を含める
- 家族や友人に聞かせて共感を得る
- 周囲の意見をもらい、磨き上げる
これらを守ることで、より“生きたミッション”として機能するものになります。
私が実際に作ってみた
私は救命医・脳外科医として日々を過ごしながら、医師として・産業医とし
て、「人を助ける」ことを核に仕事をしています。
すべての人の健康を守り、誰も病気で苦しまないような世界を作りたい。
そのためにはこれからもこの先ずっと、今まで以上に医学を勉強し、手術の修練をして、知識と技術を身に着けていくことを、ただひたすらに続けていくことが必要だと痛感しています。
(かなりダイソレタことを言ってて恥ずかしいですが、でも本気です。いいんです、あくまで理想の。自分の目標となる指針なのですから)
そして、日本だけでなく、文化や言語、人種を超えて、人間すべてを助けられる人間になりたい、つまりはグローバルに活躍していきたい。 そんな思いもあります。
病気や怪我に苦しむ人々、またその予防や社会の健康づくりにまで関わっていくなかで、改めて自分の使命を見つめ直した結果、私は以下のようなミッション・ステートメントを作成しました。
「私は、自分らしさを大切にし、立派な生き方をして、世の中に良い影響を与えられる人物になる。私は自らを成長させ続け、言語・文化・人種のへだたりを超えて、医療を通じて、人々のいのちと健康を守り、そして万人の心に寄り添い続ける人間になる。」
理想かもしれません。でも、だからこそ、これが「目指す自分」なのです。
おわりに
自分のミッション・ステートメントを作ることは、「人生のハンドルを自分で握る」ことと同じです。
もし今、どこか人生に迷いや不安を感じているなら、ぜひ自分だけのミッション・ステートメントを作ってみてください。
たった一文かもしれませんが、その言葉が、これからのあなたの時間と行動、そして人生そのものを変えていくかもしれません。
一緒に、最高の人生をつくっていきましょう。
おちゃきん
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